ネットで物販を行うために必要なものは何か?
もちろん商品が買えるECサイトがなければ話にはなりません。
では、楽天市場やヤフーショッピング、はたまたアマゾンに出店すれば成功するのか?
いいえ、大手の出店先にオープンした所でネットショップが上手くいくなんていう確約はありません。
ではでは、自社サイトを運営して、SNSなどの今話題となっているツールを活用して商品をアピールすれば成功するのか?
これも正解のようですが、サイトを構築しただけ、SNSを配信してるだけでは盤石の運営体制には結びつきません。
なぜ冒頭から当たり前のような事を並べているのかと申しますと、商品撮影サービスにお金を払っているのに、なぜもっと商品写真を有効的に活用しないのか?
いや、私のショップは、インスタやtwitterで商品写真を活用してます!
という人もいるかもしれませんが、情報発信という点では納得できますが、自社のサイト力を上げるという意味では、ブログと併用していない、またはSNSしかやっていないネットショップは、ネット上での体力がない店舗とも言えます。
ネット上での体力とは、「コンテンツの資産の蓄積」ということを意味しており、ブログは記事を書けば蓄積されますが、SNSなどの配信は、一過性のブームでしかないということです。
例えば、数年前までtwitterで商品写真を配信していたネットショップが、今はインスタの時代だからといってSNSを増やす、では来年は、再来年はと考えると、どれだけ配信をしても「自社サイトのコンテンツ増加」には繋がらなのでは?と考えています。
もちろんSNSを活用した情報発信は、リアルタイムに今の新着情報を届けるには最適なツールであることは確かですが、ネット上で重要視しなければならないのは、「自社のコンテンツ力」、つまりブログで記事を書き蓄積型のコンテンツを商品撮影した写真を絡めながら、どうやって有効活用していくのかを考える方が先決です。
例えば、Aショップは楽天市場への出店と新着情報をSNSで配信している。
対してBショップは、楽天市場の出店はAと同じですが、SNSは行わず、店長の部屋PLUSで文章量のあるブログを毎日書いている。
この2つのショップの大きな違いは、楽天市場内での情報(ページ)が多いか少ないかに別れます。
単純に考えれば、Aショップのように楽天市場で記事を書くより、SNSでバズれば、閲覧してくれる人は増えるとも言えますが、自社の顧客になる経路(可能性)を考えればAショップは不利です。
Aショップは、SNSから楽天内の商品ページに移動してもらう方法で、Bショップは「既に楽天の中にいるユーザーが見ている」という前提も違えば、「顧客となる質」も圧倒的にBショップの方が有利になります。
自社でも外注でも、商品撮影をしたらブログでも記事を書くということは、見込み客となる可能性のある場所で効果的に商品写真を運用をした方が、半年後、一年後に大きなアドバンテージになることがあるからです。
今回は、意外と軽視されがちな商品撮影した写真をブログでも活用する方法とその意味について、少し考えてみて頂ければ幸いです。
商品撮影サービスだけで満足してはいけない!
先週、とある1本の電話がありました。
弊社の商品撮影サービスが主な目的の電話ではなく、サイト運営の相談がメインという内容だったのですが、そのお客様のサイトは、自社ドメインで運営されており、デザインもイケてますし、商品数も他のショップと比較しても遜色ない品揃えでした。
でも・・・売れないと嘆いておられました。
もちろん今まで何の手段を講じなかったわけではなく、いわゆるサイト制作を代行している業者に頼んで、見た目は良くなったそうです。
あとは売上という結果なのですが、個人的に厳しい感想を書かせて頂くのであれば、担当者が何も汗をかいていないのが原因だと考えました。
そのサイトも商品撮影サービスを利用した経験も豊富で、今までの商品写真のデータは大量にあるそうです。
しかし、大量にある商品写真は、商品ページに掲載するためだけの写真だと思い込んでいるようでした。
こうしたケース、実は意外と多いのではないでしょうか?
ネットショップのサイト全体を考えると、商品写真を使った商品ページは「売るための直接的なコンテンツ」ですが、ブログなどの記事は商品を売るための、「間接的なコンテンツ」となります。
このお客様のケースも、直接的な戦略には積極的ですが、ブログを書くという地味な作業は敬遠したいようでした。
つまり費用をかければ済むコンテンツにばかり目を向け、消費者を呼び込む大事なポイントを忘れているということです。
綺麗なデザイン、綺麗な商品写真、これはどこのネットショップも費用を払えば何とかなりますが、実際に消費者が同じ商品を買おうとした時に「どこのショップで買うのか?」と言えば、情報量の多い店舗になるのは普通です。
これは人間の行動という部分だけではなく、ネット検索の順位決定にも影響することであり、同じキーワードで探した場合でも、商品ページだけしかないサイトよりも、「商品ページ+商品に関する説明や感想の記事があるサイト」の方が優遇されます。
そう考えると、電話をしてきたお客様のネットショップが売れない理由が見えてきます。
デザインも良い、品揃えも申し分ない!・・・でも売れないのは、同じ商品を扱っているネットショップは、もっと努力していただけです。
商品撮影サービスや商品ページの代行制作・商品登録を業者に任せることは構いませんが、「外注プラスαの努力」を行っていなければ、どれだけ新作を投入しようとも、ライバル他社との差別化を行うことはできません。
本記事では商品撮影サービスを活用したブログ更新を推奨する内容を書きますが、ネットショップを始める予定の人も、現在運営するサイトに疑問を感じている人も、1つの商品をPRするためにどれだけの労力を費やしているかを1度考えてみて下さい。
もし商品ブログを書いても商品が売れる確約が無いならもっと効率の良い方法を探したい!
そう考える人は、「ささげ業務」を行う代行業者のとっても美味しいお客様になるでしょうw
ブログを書いても売上を向上させる手段は、即効性はありませんが、自社の商品やサービスを記事にして、コツコツ積み上げたショップは、無駄な広告宣伝費を払わなくても、ネット検索で優遇される恩恵を受けることができるはずです。
商品撮影サービスを活用したブログとは
今回話題に挙げるのは、「商品撮影サービスをブログに活用する」という記事であり、弊社の商品撮影サービスを利用したら売上が上がるなんていう、どこかの大手撮影業者の安い宣伝文句みたいな記事は書きませんので、ご安心下さい。
まず最初に、ネットショップを運営していてもブログを書かないのはなぜか?
最近はSNSが話題の中心だから、つながりを大事にして、インスタをメインにやってます!とか言う人は、邪道です!
SNSでのマーケティングは、まずはブログが充実し、軌道に乗ってからで十分に間に合いますので、まずやるべきは、自社のコンテンツの強化、すなわちブログです!
こう書くと、「どこでブログを書けばいいの?」という呑気な質問をする人がいますが、敢えて答えるのであれば、自社ドメインで運営しているブログであればベストですが、無料ブログでも楽天の店長の部屋PLUSでも何でも良いのです。
大事なことは、「継続して熱く商品への愛情をたっぷり書き込む」という、気合だけです。
文章テクニックとか、キーワードの選定とか、あれこれ代行業者は御託を並べますが、自分の商品を信じて、ひたすら書き綴れば自然と売りたい商品に関連したキーワードを使うはずです。
弊社が商品撮影サービスを知ってもらうためにブログを書く頻度は、せいぜい1週間に2記事ほどですが、自社の商売に関係のないことは、書かないように心掛けています。
そもそも撮影代行業者のブログを見に来た人が、「カメラのレビュー」とか「レンズの話」を書いても趣旨がブレてしまうことや、どれだけカメラ情報の記事を増やしても写真好きしか読みませんので、個人的にもそんなネタを探す時間は勿体無いと思います。
しかし、自社の商品やサービスに特化した情報を原稿用紙5枚以上の文章量で書こうと思うと、一定数の人は面倒に感じたり、何をネタに記事を書くのかが分からず、最終的にはブログ用の写真が無いとか・・根拠のない「やらない理由」を探し始めます。
私が色々なネットショップのブログを拝見していくと、「繁盛しているネットショップ」は、ブログやSNSで商品撮影した写真をうまく活用しながら新着情報だけではなく、個性的な記事も入れながら運用しており、コメントも好意的なものが多く賑わっています。
しかし、そうしたブログの最初の記事、つまり賑わう前の記事を読み返してみると、更新頻度や文章から伝わる熱が、過去から引き継がれていることに気付くはずです。
これをネットショップで考えると、商品の取扱い数が100個あるのなら、最低100記事はブログが書けるはずです。
SNSも含めるなら100配信、ネット上に合計200回のシグナルを送ることになります。
記事の内容も難しくはなく、商品撮影サービスで納品された写真の中で、販売ページで使わなかったカットをブログの記事用に活用するだけで、1つ記事が書けるはずです。
あっ!でもその程度なら新着情報でブログでやってます!
と、言う人もいるかもしれないですが、1つの記事に最低原稿用紙5枚以上(できれば10枚以上)のブログ記事としてUPしてますか?と聞いてみたいです。
そんなに情報を詰め込んだ商品紹介の記事なんて書けない!!
でも、書くんです!
他社も簡単にできないから、効果があるんです!
詳細はこちら〇〇ページまで」
まさか、この程度の文章量で、「ブログを書いている」と勘違いしていてはダメですヨw!
自分が読者だったとして、この短い文章で、わざわざ商品ページをクリックしたくなるのかを考えれば、このような記事を量産させているのはデメリットでしかありません。
商品撮影サービスを利用するということは、単に写真を綺麗にするだけではなく、ページに訪れた人が写真を見て、間接的に紹介商品が欲しいと感じてもらう役目もあります。
ネットショップのブログも同様に、書かれている文章を読んで、間接的に商品を見たくなる内容でなければなりません。
もしも私が短い文章で消費者を惹き付けるのであれば、わざと下手にスマホで商品を撮って、こう書きます。
明日には商品ページに素敵バージョンの商品写真をUPしますのチェックしてみて下さい!」
そして、次の日にもブログを書いて更新した旨を伝えます。
大事なことは、文章量という情熱を書き綴るか、“覗いてみたいキッカケ”を作るのかを理解・分別することであり、短い長いの差はありますが、間接的に商品ページに誘導するという目的は同じです。
限られた商品写真だけではブログのネタが無い時
商品撮影サービスなどを利用しておらず、ブログの記事のネタとなる写真がない場合は、自社で何とかすることになるのですが、ここでは考え方を変えて商品ページをアピールする方法を考えてみたいと思います。
例えば、アパレルファッション通販サイトでよく見かけるブログの記事ネタとして、「コーディネート術」があります。
雑誌などでよく見かける着回し商品写真の成功例を見ると、自然と自分のショップもコーディネートしたアイテムを商品撮影をして、記事を書かなければ!と考える人が多いと思います。
でも、それって面倒ですよねww
既に業者に商品撮影を頼んで単品の写真がある場合は、コーディネート記事用にスマホで撮ってブログを書くとなると憂鬱になりますw
誤解のないように申し上げますが、コーデ術などの鉄板記事はあった方が良いに越したことはありませんが、この項では「他社との差別化」という意味合いで、私ならアパレル記事と次のようなものを書くと思います。
2:マフラーの結び方
3:靴の手入れ方法
4:雑誌に出ているモデルの服のココが可愛い!
5:年代別売上げランキング
etc
商品写真を使わなくてもアパレル関連はブログネタの宝庫である。
1は、服の素材についての解説記事で、意外と知らないポリエステルの特性などをネタにして、最終的には自社の商品ページへ誘導w、2、3のハウツーネタは、その他に「バッグの紐の可愛い持ち方5パターン」だったり役立つ情報の記事も良いでしょう。
4の「雑誌に出ているモデルの服のココが可愛い!」というネタは、自分の好きな雑誌の好きな写真で、気に入っている部分を紹介し、自社で扱っている服で似た商品をさり気なくアピールするのも良い。
また、5の「年代別売上げランキング」というネタは、例えばAという商品を買っていく消費者の年代をランキング形式または、売り手が予想していなかった年代に人気があるという報告などを素直に書くなどします。
このように、商品写真が無いから、うちは商品撮影サービスを外注してないからブログネタは難しいと考えず、「間接的に売るということは何か?」をじっくり検討すれば、必ず見えてくるブログのネタがあります。
ファッション系だけに限らず、番外編として、スマホケースを扱っているなら、iphone8で使っていたスマホケースは最新の機種でも使えるのかの検証記事だったり、空気清浄機を扱っているショップなら、「24時間、1ヶ月稼働させて、どれだけフィルターが汚れるのか?」の、報告ブログだったり、直接販売に結びつかなくても、消費者が気にしているであろう内容をネタにブログを更新していけば、それが自社の個性となって、充実したコンテンツを蓄積することに繋がります。
そこには綺麗な商品写真が必ずしも必要ということはありません。
コンテンツを充実させるということは、いかに自社の商品やサービスに関連した情報が多いのかが重要となります。
ブログ掲載用に商品撮影の依頼をするショップがある
今回ご紹介した商品撮影サービスだけに頼らないブログの活用は、コンテンツマーケティングという考え方からすれば、現状考えられるネット情報で一番信憑性の高いものだと考えています。
実体験として弊社のこのサイトですが、オープンからまだ三ヶ月ほどしか経過していませんが、確実にオーダーが増えています。
そこを自慢する気もなく、コンテンツを充実させる意図でスタートしていますので、すべては想定内の結果だと感じています。
意図したようにオーダーが増えた理由は簡単で、本気で自社の商品撮影サービスを知ってもらおうと努力しているからです。
このブログは、記事作成を代行する業者に頼んでいるわけでもなく、大手さんのように人海戦術なんてできるわけもないので、時間を見付けては、コツコツと記事を作成して更新する作業を続けています。
こうしたブログ記事により商品の売上が変わることを知っているネットショップは存在します。
どういうことかと申しますと、弊社と取引させて頂いているお客様に、「平置き撮影は1枚で十分」という少々違和感のあるオーダーをされるネットショップがあります。
つまりブログ上で自社が撮った写真をたくさん使って記事を量産し、ちゃんとした商品写真として弊社で撮影した平置き写真1枚のみを掲載し、販売をしているというものです。
このネットショップとは、取引も長いので、正直にサイトを見た印象を申し上げれば、そのサイト・・・
無料で作れるホームページなので、特別デザインや構成が秀逸というわけではありません。
また、楽天やアマゾンなどに出店しているわけではなく、ホームページ作成のレンタル業者のロゴも入ってしまってる無料サービスで自社サイトを運営されています。
しかし、決定的に目立っているのは、2012年に運営を開始されてから、ずっとブログを毎日更新されており、記事コンテンツは、ものすごいページ数になっています。
最近ではSNSも絡めたPRもしておりますが、このショップのように商品撮影サービスをブログ掲載用だけに利用しているショップもあることを知ってもらいたいと思います。
ネットショップを運営する上で、売れるための法則や情報は、効果の有る無しに関わらず、どこにでも転がっていますが、自社の商品やサービスを知ってもらうべく、ブログを書くことは、この先もずっとデメリットの無いコンテンツ制作であり、もっとも効果的な方法だと思います。
ネットショップの運営サービスを謳う代行業者の、売上げアップの手段として商品撮影の質の向上や、ページの最適化、商品登録時のキーワード・タグ選定などのテクニックを挙げると思いますが、私個人の感想としては、代行業者の小手先のテクニックは何の検証もされていないため効果の確約がない情報であり、作業の効率化というメリットがあるだけです。
良質なコンテンツを消費者の目線に立場で書くこと。
この大前提を無視して、簡単、そしてお手軽に売上UPを図る方法などあり得ません。
だから弊社は、商品撮影サービス1本で勝負しています。