ネットショップの中には、商品撮影を行う業者に撮影と同時に商品ページのライティング(料金を払い文章や登録を代行・代筆)を依頼しているケースもあると思います。
商品ページのライティングの代行については、商品撮影とページ制作を同一の撮影スタジオ(業者)で行うことにより、消費者に向けた商品アピール(訴追力)が向上するというのが、宣伝文句として、よく見かけるパターンです。
商品撮影とページ構成(デザイン)の連携
簡単に言えば、同じ業者が商品撮影からデザイン・ページ制作まで行えばスッキリするよという話。
代行業者の言う、ここまでの触れ込みについては、何も疑問に感じることはありません。
事実、一貫性のある商品ページの制作という面を考えれば、デザイン構成チームと撮影チームが、同じ現場で作業を進めるというのは、理想的であり、弊社でも予め制作側から、「どういった内容の商品写真」が、欲しいのかを明白に把握できれば、作業効率が上がるのは確かです。
冒頭で、本記事の結論をお伝えするのであれば、依頼主、つまりネットショップが、商品販売の意図を伝え、商品撮影やページ制作の代行業務を依頼することは、社内のスタッフの労力を減らし、時間的拘束が多くなる商品撮影やページデザイン、サイト構成を代行業者に任せるメリットはあります。
但し、勘違いしてはいけないのは、商品写真やデザインが統一されたからと言って、売上が向上する保証は無いということです。
初めてネットショップを運営される人の中には、
「代行業者に任せる=SEO効果のある商品ページが完成する」
という幻想を抱いている人も意外と多いのです。
例えば、1ページあたり1万円程度の代行費用で、過度にSEO効果がある商品ページが出来上がるなど、プロに任せるメリットばかりを考えるのは危険です。
もちろん代行業者側も、そうした“行き過ぎた宣伝効果”をアピールするのは問題ではありますが、依頼者側も事前によくリサーチ・検討が必要であり、小手先のテクニックで制作された商品ページが多くの消費者を呼び込むようになる保証はないと理解しておくべきです。
また、多くのページ制作代行業者のサービス内容として、ECサイトの商品個別ページに記載するタイトルや、商品紹介用の説明文、販売するアイテムごとのキーワード選定など、ネット販売を行うために、出店先となる参加ECモールへの商品登録に至るまで、何かと「手間のかかる作業」を代行してくれる便利な印象を受けます。
プロによる商品撮影、プロによる商品ページの作成・登録
一見すればネット事業を継続運用する上で、デメリットなど無い選択に感じる写真撮影+商品登録の合わせ技の代行サービスの利用は、果たして、本当に今後のネット業界で通用するのでしょうか?
私が商品撮影やページ制作の代行サービスの利点を「手間となる作業を任せたい人には便利」と表現したのは、商品写真や商品ページは、きちんとした見た目(デザイン)で仕上がること以上にメリットは無いと感じているからです。
では、本当にプロに任せても、仕上がった商品ページにSEO効果は無いのかと聞かれたら、どちらとも言えないというのが本音です。
要はSEO効果のある商品ページの制作(施術)には、「それ相応の費用」を要するのが常識です。
弊社に寄せられる質問の中に、他社の代行サービスで、「商品撮影からページ制作まで高額な代行費用を支払ったが、売上が上がらない!」と、状況の打開策を尋ねられることがありますが、実際に、そのお客様がページ制作に支払っている代行費用を尋ねると、ライティング代行費用の効果と相場を知らない運営者がまだまだ多いと感じました。
そこで、今回は商品撮影を行う業者にも最近多くなったサービス、ECサイトへの商品登録やページ制作の代行について、商品説明の文章のライティング料金をメインにその効果をどう捉えるべきか考えてみたいと思います。
商品撮影の業者が行う商品ページ制作サービスの実情
商品ページの制作という作業は、商品写真よりも売上に直結する作業です。
綺麗な商品写真でページを彩っても、新規訪問者が増える効果は未定ですが、商品ページの構成(文章やキーワードなど)をしっかり考慮した状態で、ネット上で公開・販売すれば、確実に新規ユーザーが増加します!
ネットで商売をする店舗にとって、「多くの人に知ってもらう効果」について、今さら説明する必要は無いかと思いますが、誰もが欲しがる宣伝効果(集客効果)だから、プロに依頼する方が安心だと考えたくなるはずです。
しかし、自社の手間(商品登録などに要する時間)の軽減だけが狙いではなく、商品撮影の費用にプラス5,000円程度で、“プロによる商品登録サービス”を依頼し、副次的なSEO効果を期待するのは、正直厳しく、代行による効果としては、自分で作業する手間の軽減効果のみだと考えます。
でも・・
商品撮影サービスとページ制作を行う業者のサイトで、次のような宣伝文句を見かけたことはないでしょうか?
商品撮影はもちろん、商品ページの代筆(ライティング)、個別の商品登録を経験豊かなスタッフが担当し、SEO効果のある文章力と構成で、他のショップと比較にならない集客力のある商品ページを量産することができます!
はたまた、
「撮影+ページ作成」のトータルサポートで、売上がグンとUP!
などなど・・
代行業者の何の確証もない宣伝文句に感化されて、「素人が文章を書くより安心だ!」、「自社が扱う商品と同じジャンルの制作実績もあるから安心だ!」という思考に陥ってはいないでしょうか?
何度も、このブログで伝えている商品撮影をプロに任せたからといって集客が増加することはなく、優先すべきは重要項目は、「自社のネットショップを知ってもらうこと」、つまり訪問者の人数と訪問者の質(購入見込みのある人)をじっくりと見極めることです。
そうなると・・・やはりプロによる商品ページの代筆(ライティング)は効果があるのでは?
と、感じるかもしれませんが、私の経験からして、1ページあたり、5千円程度の費用で、集客力のある商品ページ(LP)が完成するなんていう夢物語は、まったく信じていませんw
1ページあたり制作費用が5千円という価格が高いか安いかはさておき、代行業者が、この価格帯で請け負う商品ページの作成登録サービスには、「人件費の削減」や「手間の省略」という意味が強く、ページのデザイン的な部分は綺麗になっても、SEO上は、「中身の無い販売ページ」を量産する危険性もあることを知っておくべきです。
Google自然検索において、2018年11月後半にサーチエンジンの改変があり、急激に訪問客を減らしたネットショップは、きっとページ数(商品数)だけを量産した構成に執着していた可能性があります。
こうした検索エンジンの改変は、Googleだけではなく、bingなどの検索エンジンでも、常に起こっており「これからのSEO対策のトレンド」を予測することもネットで事業を行う人に求められるスキルではあります。
現時点において、私が考えるネット事業で注意すべき点は、代行サービスに頼り過ぎるネットショップ、つまり「誰でも作れそうな商品ページの構成・文章」、「ライバルと同じキーワードや文章で対抗する戦略」、独自性の無い、似たようなテーマ&内容から脱却できない無意味なページを量産して、今後のネット事業で生き残れるのかを真剣に考える時期だと予想しています。
現実として、弊社の「商品撮影.SHOP」が、なぜ膨大にある商品撮影スタジオのサイト検索において上位表示(優遇)されるのか?
理由は簡単で、「ターゲットを明確にしたサイト構成」で、「他社のサイトやページを気にしない」、「オリジナルコンテンツを徹底して制作する」、この3つのポイントを念頭に制作していますので、商品撮影サービスの基本的な内容は重複したとしても、オリジナルの文章(コンテンツ)は、既存サイトの真似事ではない個性的な内容になっています。
ただ、こうした撮影に関するブログ記事の文章も、ライティング代行サービスを利用して、ライター(代筆者)に頼めば、きっと簡単に手に入るでしょう。
しかし、そうした代筆(ライティング)に依頼しない理由は、1ページ数万円程度支払っても、大した記事など書けないライターが多いことを知っているからです。
例えば、商品撮影というテーマで、記事のライティングを依頼した場合、私としては「仕事(撮影依頼)をくれる人が欲しがる情報」が至上のテーマとなりますが、ダメなライターは、「商品撮影から単純に連想されるカメラ機材の話」、「レンズによる写り方の違い」のような、的外れな記事を平気で書いたりします。
これでは、カメラマニアに向けた記事なのか、撮影を依頼したい人が見る記事なのか「ターゲットが不明確」になります。
テーマを外さず、「売上を確保するための商品ページ」
商品撮影の業者から枝分かれしたサービスとして、商品ページ制作代行の実情を知りながら、圧倒的に売上を左右する、商品ページの文章ライティングについて考えてみましょう。
綺麗な商品撮影が実現しても、売れない理由は、依頼する業者の質が悪いからかもしれません!?
商品撮影の後で、商品ページを作成する矛盾とは
昔から雑誌やカタログの校正に携わったことのある人であれば誰でも理解している作業の順番。
簡単に雑誌などの紙媒体の商品ページが出来上がる経緯を説明すると、まずは「担当割り」です。
商品ページ(サイト)全体の管理、ページごとの企画や文章や編集・商品撮影、それぞれのセクションを誰が(自社or外注)担当し、まとめるかなど、商品ページ完成までの大枠(担当)を決定します。
次に商品ページの方向性に合わせたラフ(仮)の文章やデザインを制作し、チームで動く場合は、情報共有をしながら、内容に問題がないかチェックしていきます。
※この段階で商品写真は仮の写真素材で代行して制作される事が多く、それで十分です。
その後、ページの骨組みが決まったら、いよいよ本格的に消費者にイメージや説明を伝える商品撮影をどう行うかを決めます。
最終的にページ構成と商品写真のバランスや訴追イメージを校正し、入稿します。
ざっくりと紙媒体での業務の流れですが、ネットショップの商品ページにおいても同じような流れを推奨します。
基本的にネットと紙媒体の違いは、「パッと見て心を捉える仕掛け作りができているか?」という点が、ネット掲載用の構成には必要です。
お読みいただくと分かると思いますが、
「ページ構成が決まってから商品撮影の順番」
通販サイトの商品ページ制作用の管理画面で例えるなら、商品写真以外の必要項目がの記入が完了した後に、やっと商品撮影をするのが普通という意味です。
ページ上でどういった表現を用いて、テキストだけでも商品を詳しく説明できる文章になるように、どのくらいのボリュームで作成するのか、最終的なゴールが見えた段階で、テキスト類と必要な撮影カットと、その内容を追い込んでいきます。
ページの仕上がり状態が分かった段階で、商品撮影(写真素材の獲得)を行ってはじめて、「ページ構成&デザイン」が消費者に伝わりやすくなります。
こうした作業の流れが普通なのですが、ネットショップの商品ページになると、順番が逆になっているケースが多く見られます。
例えば、弊社に商品撮影を依頼されるお客様の中にも、
今度、キャンペーン用にイメージを重視した商品撮影をお願いしたいんだけど、約5カットでいくらになる?
という、大雑把な問い合わせが来ることがありますw
「約5カット」と言われても、5カットでいいいのか?、はたまた6カット欲しいと思っているのか?「約」という文字は厄介です!
また、「写真の枚数だけ」を考えれば、弊社の商品撮影プランのイメージ写真単価5,000円×5カットで成立しそうですが、あくまでもこれは、5カットすべてを同じシチュエーション(セッティング)で撮った場合であり、2カットをA背景、3カットをB背景という合計5カットでは、料金も当然変動してしまいます。
なぜこのような、漠然とした問い合わせになるのかと言えば、商品撮影の後で、ページ内の文章や構成を考えようとしているからかもしれません。
こうした流れのオーダーでよくあるケースとして、弊社からお見積書を提出後、「やっぱり1イメージ追加」、「やっぱり商品Aは無しでお願い!」など商品撮影の内容や写真の仕様変更が生じることがあり、見切り発車で撮影依頼をしている様子がよくわかります。
必要な写真が明確ではない状態で、撮影を依頼するのではなく、商品ページの構成が具体化してから商品撮影の依頼を行う。
こうすることで不要なカットを選定し、撮影費用を抑えられるなど、何かとメリットはあります。
商品ページの文章を先行で考えるということは、「商品写真に頼ったページづくり」から、文章にも訴追力がある商品紹介(ページ)ができるようになります。
また、商品撮影を依頼する際に必要な写真を明確に指示ができるばかりではなく、ネットショップ上で個別の商品を「どういうお客に、どうやって伝えるのか?」を事前に考えることで自社製品への理解も深まり、販売シュミレーションが容易になります。
商品撮影が先か、商品ページの文章や構成が先か・・
この順番は、担当者の方によって意見が分かれるかもしれません。
では、次のような“上司と部下のよくある会話”を客観的に考えて、写真が先か、ページ構成が先かを考えてみて下さい。
部下:「商品写真が来週納品されるので、それから着手します!」
上司:「写真は後でいいが、現状のラフ(仮ページ)を見ることはできるか?」
部下:「写真がないので、まだ何も文章を書けないんですけど・・・」
上司:「うちの商品は、言葉で表現するのが難しい商品なのか???」
この会話で上司が懸念しているのは、写真or構成の順番はもとより、部下の「新商品を売る意欲の無さ」です。
完成された商品ページを見て、そのページ自体が写真先行か、文章先行かを判断することは難しいですが、それよりも注意すべきは、方法論を考えるよりも消費者が敏感に感じるであろう、ネットショップ側の売る気、要はライバル他社と同じような文言で簡素な商品アピールをしているという、売る側の情熱の無さなのでは??と感じます。
良い事例として、ハンドメイド商品を扱うショップでは、「商品への情熱」が溢れている事が多い!
自社の文章、外注する商品写真について、これまた良い意味で「うるさい位のこだわり」を持っていますww
でも、もし自分が買う側だったら、こだわってる店の方が、同じ金額を支払うにしても気分が良いものです。
たとえ、それが同じ商品であってもです!
ライティング料金の効果と見極め
前章にて、商品写真よりも商品ページの構成を優先させることの重要性、また自社の商品への向き合い方について、ご紹介させて頂きましたが、それでも商品ページのタイトルや文章を考えるライティング業務や商品登録は面倒だ・・と、感じる人も多いはずです。
まず前提として、ネット通販の担当者は、とにかく忙しい!
各種作業に追われ、大変な日々を送る状況はよく理解していることも踏まえつつ、敢えて申し上げると、
自社の商品ページのラフ文章や構成、商品登録を自社で行えないのであれば、ネット事業から撤退して下さい。
厳しい表現ですが、本音でそう思っています。
10年くらい前のネット通販の状況と今のネット通販の状況は大きく異なります。
取り扱うジャンルに関わらず、同じ商品や類似品を扱う競合他社が増え、手にとって感触を知ることが、まだまだ縁遠いネット通販では、商品に対する価格価値や材質等の良い商品、粗悪な商品を判断する境界線の曖昧さにより、ネットショップの個性を出すのが難しい状況になっています。
そうした同商品・類似商品を扱うネット販売者の乱立に伴って、消費者が商品と出会う「最大の入口」となる検索エンジンは、「良質かつオリジナルのコンテンツ」を優遇する傾向が強くなっており、ライバル競合ショップが多い状況では、ますます「販売以外の分野」にどう着目するかが、この先のトレンドになってきています。
要は、ネットショップ上で、自社で扱う商品(製品)や付帯する情報やサービスを熱量のあるテキストで説明ができなければ、「売れるネットショップ」として成功することは難しい状況だということです。
例えばライバル他社と同じ海外の卸業者から買い付けを行い、日本向けに販売している小売店グループの競争の中で、同じ商品を扱っているにも関わらず、ライバルネットショップに負けてしまうのは、品揃えなど商品数の前にショップ自体に個性が無いからです。
そのことに気づいていないネットショップの担当者の多くは、ライバルとの差別化を図る手段として、大手ECモールの担当に言われるがまま広告宣伝費を工面したり、代行業者の甘い触れ込みに誘われるように、商品撮影・商品ページ制作というセット販売に惑わされ、自社は苦労しない手軽な作業&効率化ばかりを優先させてはいないだろうか?
こうした行動は、検索最大手Googleが推奨するコンテンツ制作の手引き書と逆行すると判定されることもあるので注意が必要です。
しかし、人手不足という状況で「どうしても代行に頼らなければならない」という人もいますが、代行業者による商品ページ制作・ライティング費用が、1ページ3,000~5,000円程度だと考えると、月に新商品が50点程度ある場合で、25万円程度の出費です。
であるならば、社内で1名専用のライティング(商品ページ)担当者を雇用した方が賢明のような気がします。
また代行業者に商品ページのライティング費用を払えば、SEO上の効果が約束されるわけではありません。
結果的に、代行業者に支払う安価なライティング料金は、商品登録作業などのアナログ部分の手間賃でしかなく、「本当の意味でネットショップを成長させる力では無い」、この事ををもう1度理解しておくべきです。
もしも、私がネットショップ担当者であったなら、内容の薄い商品ページのライティングに料金を支払うのであれば、自社で商品ページ制作を行い、浮いた費用をSNSやGoogleのネット広告に投じ、直接的に効果のある手法を選択します。
サービス内容に見合ったライティング料金とは
今のネット通販業界は、ネットに詳しくない一般の方が商品ページの管理画面を使用して、SEO効果のある商品ページを構成するのは難しい・・と、ネットに書いてあったような・・いや、○○市場の担当が言ってたような・・。
そう考えている人は、それは勘違いです!
事実として、作為的に順位操作をするような専門業者のSEO対策をGoogleは警戒しています。
検索大手がこうした動きを警戒するのは至極当然の話です。
例えば、技術は無いが資金力だけはある “某有名な商品撮影サービス”(失礼w)が、検索トップに君臨することで、検索を信じてサービスを利用した消費者が不満に感じる可能性が高いサイトを検索上位に表示し続けることを、検索エンジン(グーグル)は望んではいません。
そもそも、ネット上のサイト構成とは、「タイトル、キワード、文章、画像、リンク、ページ数」この程度の必須項目を理解することで、今日生まれたばかりのネットショップでも、誰にも頼らずにしっかり3ヶ月程度頑張れば、検索上位は必ず狙えます。
であるならば、適切なボリュームのない商品ページを、わざわざ高いライティング代行費用を支払ってまで依頼する必要は無いということです。
現実として、弊社のサイトは、「あの某有名な商品撮影サービス」には足元にも及ばない事業規模ですが、キーワードによっては、余裕で検索条件で優位に立っています!
もちろん、SEO関連に特化したサービスを行っている「あの大手企業」ですので、そのSEOに関するスペシャリストも存在するでしょう。
しかし、弊社の方が上位表示される理由の1つは、大手では書けない記事(オリジナルコンテンツ)を量産していること、そして、もう1つ、実際に商品撮影を依頼し利用して頂いたユーザー様がブックマークをし、何度も弊社のサイトをリピート訪問してくださる効果も順位に影響していると考えています。
仮に、利用者が不満を持つ商品撮影サービスであれば、再訪問はしないでしょう。
そうした、多面的かつ細かなデータの蓄積がSEO効果としては少なからず影響します。
商品撮影サービス業者がよくやっている、ページ制作の代行という作業は、あくまでもサイトや商品ページを制作するだけの「手間の代行業務」だと割り切って考え、ネットショップ運営者は無駄な費用は投資せず、どうやって訪問客を満足させる情報(商品の販売)を自社で完結させるかを模索する方が賢明です。
手間はかかっても、「自社で考えたコンセプトを正確に情熱と共に伝える」
そうした基本的な重要事項を忘れて、根拠のないSEO効果と宣伝文句に流され「プロによる商品ページ制作」に投資を続ければ、プロ(代行業)が故に、ありきたりな商品の説明文やキーワードが施された商品ページが大量にネットにUPされ、「つまらないネットショップ」になる可能性は十分にあります!
弊社へ商品撮影だけではなく、ネットショップ運営の方向性等の相談で多いのは、商品ページの出来栄えを評価して欲しいというものです。
なぜこんな相談があるのかと申しますと、今までずっとページ制作の専門業者にネットショップの商品ページ構成を任せていたのに訪問者の増加や売上向上に効果がないと感じているからだそうです。
そもそもGoogleに認定された専門業者などなく、同社が推奨しているのは「正しい知識で訪問者に有益となる情報を公開すること」である。
となると売上目的を前提とした代行業者が制作する商品ページは、依頼主を満足させるだけの「クライアント目線」であり、「訪問者目線ではない」とも言えます。
また、商品ページの制作代行業者が、依頼元が扱う商品に対して120%の愛情で記事を書いてくれる保証は無いのも事実です。
これを理解していれば、どんなに頑張って外注先のライターに商品の良さを伝えても、文章を書くライターの知識や商品に対する愛着が販売者(依頼者)を上回ることは無いことが分かるはずです。
販売する商品の専門的な知識を持っているのは、代行業者のライターではなく、実際に商品を販売するネットショプの運営者です。
ということは、商品ページのライティング業務、商品登録業務というサービス内容からすれば、代行業者は、どこまで行っても「ただの便利屋」であり、更新作業の手間が軽減されるだけで、集客効果がある文章力のあるページが量産されると、過度な期待はしてはいけないのです。
商品ページ制作で、SEO効果を謳う代行業者の中には、商品に精通した専門スタッフが常駐しているように感じさせ、あたかも専門性のあるプロが個別の商品に対して深掘りしたページ(記事)を制作するという宣伝文句はよくありますが、では、次のようなケースで代行業者は、どう動くのでしょうか?
弊社も商品撮影サービスをやっていて、「依頼主は違えど、同じ商品の撮影が被るケース」は、結構あります。
商品撮影の分野でも異なる企業が同じ商品を扱っており「同じ撮影スタジオ」に依頼してくることがあり、商品ページ代行制作の分野でもこうした事例は、絶対に起こるケースですw
そんな時、東京のA社から○ブランドの服の記事を依頼され、続いて愛知県のB社からも同じ商品の記事を依頼されたら・・
どうやって2つのクライアントの記事を差別化するんでしょうか???いや、2社程度が被るくらいなら、まだマシかもしれません!?w
経験上、依頼元が違うっても商品自体は同じなので同商品(テーマ)について、簡単に文章の内容を変化させ2つの記事を完成させることは容易ではありません。
そもそも新聞記者に例えたなら、同じ会社に属する新聞記者が、1つの事柄に対して同時に似た内容の記事を複数書くことはほぼ皆無だと思います。
ネット通販の運営をサポートする代行業務として、商品ページの制作は広まっていますが、商品撮影の代行とは異なり確約された“なにか”があるものではないサービス上の特異性を知っておくべきです。
敢えて商品ページのライティング業務を行う代行業者をフォローするなら、お世辞にも記事を書くプロですから、きっと商品の説明方法や文章の書き方が上手なのは事実です!
ただ、きれいな文章という以外にメリットは感じませんww
商品説明の文章がどれだけ上手くても、同じ商品に対して同じ内容のページ(商品説明文)が乱立すれば検索結果には悪影響を及ぼします。
短期的に見れば、面倒な商品登録作業を代行してくれるような、商品ページ制作の外注サービスは便利ではありますが、長期的に見て、同じ商品を販売する同業ネットショップが、同じようなテキスト文章で商品ページを制作していたら、オリジナル性を出すポイントは、つたない文章であっても運営者の声を素直に届けることです。
個人的には効果の有無は別にして、商品ページ作成の分野に投資するのは、ネットショップ自体の知名度(自然な被リンクの確保)が軌道に乗り、いわば「ネットショップの成熟期」になってからと割り切り、そのレベルに到達するまでは、地道に訪問者に向けて自社の扱う商品について、自分の言葉でアピールする商品ページの作成に時間を費やすことが賢明です。
商品ページ制作の基本的な外注サービスの概要
ここでは実際に、巷に蔓延る商品ページの制作代行サービスの基本的な流れについて考えてみましょう。
まず代行業者が謳っているのは、「お客様とのディレクション」
ここでECページ制作にあたり個々の商品について、どういう販売方針(ライティング)を希望するか等のヒアリングが行われる。
しかし、実際は逐一個別の商品について打ち合わせすることなく、代行業者の経験から販売方法をパターン化してしまう。
そして次に、商品ページの骨格となる「文章のライティング&チェック」です。
ここでは、専門スタッフが構成した文章をクライアントにチェックしてもらうようですが、プロが書いた文章といえども、往々にして、「普通の文章(ありきたりな商品説明)」になることが多い。
これが良いのか悪いのかは別にして、なぜオリジナリティが無い文章になるのかを少し考えれば、答えは明白です。
文章を考える代行業者のライターは、商品の売上に責任を持つ必要が無いからです!
例えば、アパレル商品のAというワンピースの商品紹介の文章を書くとした時、似たようなワンピースの商品説明文を、ネットの既存サイトからコピペしてきて、軽く文章のニュアンスだけを変えて、クライアントに提出すること可能ではあります。
まさか代行業者が文章をコピペするなんてない!
と、思った人は注意が必要かも!?
実際に商品撮影と商品ページ作成の代行をしている「あの代行業者」はコピペをした事実がある。
なぜ断定的に書くかと申しますと、被害に遭ったのは、「弊社の運営しているサイト」で、私が何時間もかけて考え書いた商品撮影に関する文章を、サイト公開したら、“あの業者”に丸々コピペされたからです!
絶対に真似できない比喩や文字の言い回しや、句読点や段落の使い方まですべて同じだった(完コピw)ので、Googleに文章のコピペ盗用の旨を通知し、コピペした業者も文章を削除しましたが、今も現役で“あの業者”は「SEO効果のある商品ページを作る」という嘘としか思えないアピールを続けている現実があります。
商品ページの制作代行サービスは、難易度によって割引特典があったり、商品登録などの代行作業量が多くなれば安くなるシステムがありますが、本当に真剣に商品ページの構成や文章を考えたとして、どれだけの労力が必要なのかを考えたこと、または実践したみたことがあるネットショップ運営者は、どれくらい存在するのでしょうか?
もっと分かりやすく言えば、ネットショップ運営者自身が、実際に「1記事、5,000文字以上の内容のあるコンテンツ」になる文章をかいてもらい、その作業後に感じた苦労と時間などを踏まえて、代行業者に依頼する時に妥当な作業費用はいくらなのか?を考えて欲しいと思うことがあります。
文章を書くことを経験すると、代行業者の1ページ数千円のページ作成費用にどれだけの効果を期待するべきか分かるかもしれません。
文字数によるライティング料金
代行業者による商品ページのライティング料金は年々低価格化が進んでいます。
商品ページのライティング料金の最安値の目安は、1記事あたりの文字数が400文字以下、1回の発注の記事数が1,000記事以上の場合で、1文字0.5円だそうです・・・1つの記事が200円で代行してもらえるなんて!?、安いですよね・・・
でも、400文字程度なら誰でも書けそうな気にもなりますよね・・・
しかし、私の経験上、SEOを考えた商品PRとして真剣に記事として成立させるには「1つの記事にある程度の文字数(文章量)」が、不可欠だと考えています。
例えば、「1記事あたり最低でも3,000文字程度は必要」、
いや、必要と書くと誤解があるので言い変えると、商品を売ることに情熱がある担当者なら、商品撮影された画像などの資料を見ながら説明文を書いていけば、自然と結果として、3,000文字程度にはなるので、決して多い文章量(文字数)ではありません。
しかし、これが単に文章を代行するだけの業者のライターにとっては辛い文字数なのです。
理由は簡単で、代行業者のライターは「その商品に情熱がない」、「最初から興味がない」、そんな条件の中で執筆という仕事だから仕方なくありきたりなキーワードや言い回しで文章を構成して文字数を稼ぐからです。
例えば、同じ商品ページで3,000文字の文章を仕上げるのに、ライターA氏は他サイトの文章をコピペして、適当にアレンジして3分で仕上げたとします。
一方、ライターB氏は、マジメに徹夜して商品の特徴を調べ、3,000文字の商品ページを制作しても、両者に支払われるライター(代行)報酬は同じです。
極端な例を挙げましたが、この事例で申し上げたいのは、代行業者による文章の代筆、ライティング料金は、実際のところ何を基準に払っているのか分からないということです。
最も検索順位に影響を与えるであろう商品ページのテキスト(文章)ですので、代行業者はもっと、真剣に深掘りした記事を書いて欲しい!
ただ、これは商品をPRして欲しいクライアント側の感情ですので、次は逆の立場から、商品ページの文章を代行するライターの感情を作業報酬から考えてみましょう。
1文字0.5円で5,000文字のライター費用の限界
1つの記事でテキスト量が多くなれば、単純に1つのテーマ(商品)について深く掘り下げる内容になるため、文字数によるライティング料金は高額になっていきます。
今読んで頂いている、この私のブログ記事の文字数は、ここまで約12,000文字で、原稿用紙30枚程度になります。
そして、ここまで書いた私の感想は、「気づいたら、こんなに文字数が多くなっているから、少なくしなければ!」と思っています。
これは、私が自社のサービスを通じて訪問者の人へ「有益な情報を提供したい」と思いながら書き進めた結果、文字数が多い文章になっているだけです。
もしも、これが逆に「12,000文字の文章を書け!」と言われたらゾッとしますw
こうした「文章を考えて書く」という行為は、書く側のモチベーションによって、きっと同じ事柄であっても文章の内容は大きく異なり、1万円払うからと言われても、私なら最初から文字数が決められた文章を書くのは断るでしょうw
代行業者のライターは1記事1万円なんていう高額ではなく、競合がひしめくジャンルであっても、原稿用紙12~13枚の文章を書いて、たった2500円程度で文章を書いている人が多くいるそうです。
時給1,000円と考えれば、2時間半の作業量に対する報酬ですが、記事を書くためには準備が必要です。
書くことだけの作業時間+調査や検証など、付随する項目は意外と多いので、原稿用紙12~13枚の文章できちんとした構成にすれば、経験豊富な代行業者のライターであっても、ある程度の時間は必要となるでしょう・・・
ってことは、1文字0.5円でどれだけの時間と労力を費やせば正当な報酬になるのか・・もうお分かりですねwww
商品撮影を行う業者が、おまけ的に行っている商品ページの制作サービスは、「手間賃だけでしかない!」と私が表現する理由は、1記事数千円のライティング費用では、正当な報酬にはなり得ないからです。
そもそも競合の多いジャンル(商品)に関する商品ページの制作には、文章量+「文章のオリジナル性(コンテンツの質)」が重要となるため、ライターが準備に要する時間と作業量も自然と増えていきます。
そこで、1文字0.5円という低価格の料金設定で、本当に差別化する内容の商品ページ(記事)が量産できるとは思えません。
クラウドソーシング型の文章の代行業務も最近では人気があるようですが、実際に5千円程度で文章の代行を依頼しても、「つまらない文章」が納品されるケースが非常に多く、専門性と実務性が垣間見えるような、戦える文章力と文字数を獲得することは難しいのが現状です。
そうした安価な代行業者に商品ページの記事作成を大量発注して、自社のサイトページが、ライバル他社と比較して同じような商品+類似性の高い商品ページ(文章)が、検索エンジンに認識された場合、サイト価値としての順位決定にマイナスに影響するのかは明らかです。
まとめ:商品撮影と商品ページ制作の代行業務
弊社も商品撮影をネットショップ向けのサービスとして展開しています。
しかし、商品写真という分野での代行業のみで、直接的な文章のライティングを含めた商品ページの制作やネットショップの運営作業に関しては、あくまでも現状の最大手であるGoogleの方針を基準としたアドバイスに留めています。
もちろん方向性の提示のみですので、コンサル料などをご請求することもないので、ある意味で商売を抜きにした「正直な意見」をお伝えすることもあります。
きっと、この記事を読まれているネットショップ運営者の中には、商品ページやブログ記事の文字数を多くさえすればOKだと感じる人もいるかもしれませんが、「適材適所に配置する」、「何に対してボリュームある文章を書くべきか」によって、ネットショップへの訪問者数と質(見込み客)の上昇率は変化します。
個人的には、こうした「何を目的に、どう表現するのか?」というのは、撮影の技術的な部分と似ていると感じることがあり、商品撮影でいえば、「被写体にどう向き合っているのか?」ということに通じます。
例えば、商品撮影を依頼するために弊社のサイトを訪れた人に対して、マニアックなカメラレンズの特性やら、今日はこんなランチを食べました!のような、SNSで勝手にやって下さいwと感じるような内容を書いていても、商売に直結するページ(ブログ)ではなくなります。
つまり、的外れな運営を行っている代行サービスのスタッフに、「SEO効果のある商品ページ」を期待して、文章のライティングや商品登録を任せて安心なのかという素朴な疑問が生じます。
単純に考えれば、商品ページ制作におけるライティング作業は、商品撮影に付随するサービスのように感じるかもしれません。
しかし、運営方針や戦略を少し立ち止まって考えると、
商品ページの制作を過度にPRしている業者さんって・・撮影オーダーが少ないのかな??
って、個人的には思ってしまいますw